デジタルイラスト講座

【初心者向け】顔の簡単な描き方!アタリと男女や年齢の描き分けも

こんにちは。水無瀬です。

「なんか顔が上手く描けない!」
「顔のパーツが歪んじゃう!」

イラストを描いているとそんな壁にぶつかること、ありますよね。
そこで今回は、顔の簡単な描き方について解説していきますね。

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【イラスト講座】顔の簡単な描き方!【初心者向け】

顔を簡単に、かつ正確に描くにはアタリを取ってしまうのが手っ取り早いです。

  1. 正面の顔(女性キャラ)
  2. ナナメの顔(男性キャラ)

をそれぞれ例に、解説していきますね。

正面の顔の描き方|アタリのとり方(女性キャラ)

まずは正面の顔の描き方から解説していきます。

最初にアタリを取るために円を書きましょう!
この円がうまく書けない人はペイントソフトについてる円ツールを使っちゃってもOKです。

目的は

×:フリーハンドで綺麗な丸を書けるようになること
○:魅力的なキャラクターを描けるようになること

使えるものは活用していきましょう。

今回の例ではフリーハンドで書いていってみてます。
丸が書けたら十字線で丸を半分こにして行きます。

横の十字線:キャラクターが上を向いてるか、下を向いてるかで歪ませて書く
縦の十字線:キャラクターが真正面を向いている場合は直線でOK

十字が書けたら顔の横の部分は削ります。
顔はまん丸ではなく、卵型のためです。

(最初から卵型の円を描くよりもまん丸から削った方が、描くたびに楕円の具合がズレたりしないのでオススメです。)

これで一旦アタリOKです!
レイヤーの色を薄くしてその上に顔を書いていきます。

縦の十字線を目安にして顎の長さを決めて行きます。
後から調整はいくらでもできるので、この時点では、これくらいの長さかなっていうイメージで書いちゃってOKです。

これで輪郭はできたのでこの中に顔のパーツを描いていきます。
目は横の十字線を目安に位置を決めて描きます。

女性キャラ:目が大きめ、まつげの表現を少し大げさにする→キュートな印象に
男性キャラ:目が細め、まつげの表現は少し抑える→クールな印象に

僕は右利きなので、左の目がストローク的に描きづらいです。
もうこういう時はペイントツールの、左右反転機能を使って書いちゃってます。

それに左右反転すると両目のバランスの歪みにも気付きやすいので、その点でもオススメです。

目が描けたら鼻を書いていきます。
鼻は目の高さから顎までの長さの中間点よりちょっと上くらいに描きます。(あくまで目安)

女性キャラ:鼻は小さめを意識して描く。
男性キャラ:鼻は大きめを意識して描く。

鼻が描けたら口です。
口の位置は鼻と顎までの長さの中間くらいが目安です。

  1. 口の端に溜まりを作ってあげると、くっと笑っているような感じが表現できます
  2. 下唇が分かるように表現すると、唇の柔らかさが伝わりやすいです
  3. 唇の真ん中を削るとかわいく見える

※人間は繋がってない線を理想的なラインで脳内補完するっていう習性があるので、過剰にならない範囲で利用したりします

次に眉毛を描いていきます。

眉毛は額から鼻筋のラインを意識すると描きやすいです。
眉毛が描けたら鼻筋のラインは消しちゃいます。

そしてここで耳を描き忘れていてことに気づきましたorz
耳は横の十字線の真下から生えてるように描きます。

顔が書けたら頭の丸みに沿って髪を描いていきます
(今回のメインテーマじゃないので、あまり描き込まず済ませちゃいます)

一通り描けたら、このキャラクターに合ってないなと感じたところを直しちゃいます。

アタリはあくまで目安でしかないのでキャラクターの見栄えを優先した調整をします。

顔のパーツのバランスをちょっと変えるだけでもかなり顔の印象が変わるので、別バージョンを作って比較してみました。

右のキャラクターは目と口の位置をあげてみます。
気が強そうでちょっと子供っぽい感じの印象になりますね。

この段階で色々試してみてどの表情が一番魅力的になるか、やってみるのが大切です。
今回はタレ目を試してみたりしています。

キャラクターの魅力を最大まで引き出してあげるよう試行錯誤してみましょう。

年齢の描き分け

ちなみに、輪郭と顔のパーツを縦に縮めていくとどんどん幼い印象になっていきます。

顔全体がまん丸に近づいていくからです。
キャラクターの年齢感を操作したい時は意識してみてください。

ナナメの顔の描き方|アタリのとり方(男性キャラ)

次はナナメの顔の書き方を解説していきます。

丸を書いて十字線を描く手順は同じですが、十字線をナナメに描いていきます。

十字線はちょうど半分になるように意識して裏側の面もどういう風に線が入っているか意識すると、ブレなくていいです。

縦の十字線は、頭の丸みはそのままなぞってOKですが、額から下は垂直に降ろします。

なぜ垂直に下ろすのかというと、額からアゴまでが実は絶壁になってるからです。
頭は丸いけど顔は球体じゃないんですよね。

アゴは突き出てるので垂直に下ろすのが正しい輪郭になります。
皆さんも自分の顔を触ってみて下さい。
額とアゴの出っ張り具合は同じぐらいのはずです。

鼻とかの細かい凹凸はありますが額から顎までは大体同じような高さなので額から下は垂直に下ろしましょう。

 

次に円が卵型になるように横を削っていきます。
正面の時と違ってちょっと斜めになってるので、そこを意識しながら削ります。

これでアタリができたので、アタリのレイヤーの色を薄くして輪郭を描きます。
削った横のラインから縦の十字線に線を伸ばしてアゴの長さを決めていきます。

後ろの頭のラインは首に繋がっていきます。

次に目を描いていきます。

ナナメの顔の時は手前の目と奥の目の大きさの比率が違ってきます。
奥の目の方がちょっとパースがかかって縮んで見えるので、注意したい点です。

奥の目と手前の目の大きさの違いに注意して描きましょう。
一旦描いてみてから、拡大縮小機能で微調整して揃えても全然OKです!

ナナメの顔は男性キャラにしようと思うので、さっきより細い目を意識して描いています
細い目にするとクールな印象になるので男性キャラでは意識したりします。
まつ毛の表現なんかも、さっきより少なめです。

奥の目は目尻のところは、顔から飛び出す表現にしちゃうのもアリです。

斜めの時は口の中心がどこに来るか、鼻の下から線を引いて確かめて書いた方がいいです。
斜めになると意外とズレやすいので・・・!

ナナメの時は口の中心がわかるように、鼻の下から線を伸ばす。
口が描けたら補助線は消してOK!

次は頭の丸みに従って髪の毛を描いていきます。
今回はあえて頭の歪みが分かりづらい、跳ねてるような髪型にしてみようかと思います。

髪が大体書けたら全体のバランスを確認します。
今回後頭部がちょっと凹んでる感じがしたので、直していきます。

アタリがあると、どこが凹んでたり歪んでるのか分かりやすいのでオススメです。
ちょっとハネてる髪とかだと歪みが分かりづらいですし、目安があると直しやすいと思います。

他の部分についてもアタリから大きく外れないように微修正していきます。

完成~!

まとめ

今回描いた顔の髪を消してみるとこんな感じです。

アタリがあるおかげで顔が矛盾のない配置で描きやすいですね。
こんな風に、アタリをかくと顔のバランスは保ったまま、自分の好きなテイストに修正していきやすいです。

輪郭、鼻と口の位置を調整すればキャラクターの年齢や性別をコントロールできるようになり、あなたのイラストの幅が広がると思います!

ぜひ試してみてください~(´∀`)
それではまた!ノシ

ABOUT ME
水無瀬 翔一
ファンタジーやRPG・アニメが大好きなイラストレーター・Webデザイナー。 一部上場企業にて7年半ITコンサルを経験後、ブログ収入で独立し、その後はイラストレーター・デザイナーとして活動中。「私は自由な冒険をクリエイトする」という理念の元、創作・発信活動をしています。 夢のあるイラストやデザインで、発信のお手伝いをさせていただいています。この世界に”自由”や”冒険”を感じられるモノを増やしていきます♪